スポーツ指導の闇

いささか旧聞に属しますが、某校ソフトボール部女子生徒が監督から
殴られて顎が外れた事件を皆様ご記憶でしょうか?
「そんなことあったっけ?」と思われる方も多いのではないでしょうか。
その報道の後のニュースの洪水に押し流され忘れ去られても致し方無かったかも知れません。
しかし私は「またか!」と思いながらも何故スポーツ指導の現場のこの種の事件が
後を絶たないのか?不思議を通り越して奇怪としか思えないのです。
先ず、疑問の第一は「何故この監督は暴行障害で逮捕されないのか?」
常識的には警察に連行取り調べを受けるべき事案であると思われます。
次に、TV報道で学校側の記者会見を見ましたが「お騒がせして申し訳ない」
としつつもあまり悪びれた風はなく「熱心な指導をして頂いた」等と力説する始末です。
「熱心な指導」とは「殴る蹴る怒鳴りつける」の別名なのでしょうか?
スポーツ現場とは無縁で生きてきた私には困惑する事ばかりです。
そう言えば就職難の時代に「大学運動部出身者は優先的に内定がもらえた」らしく、
某ラジオ番組で大企業の採用担当者が「運動部出身者は理不尽に耐える力がありますから!」
と力強く語っていたのが印象に残っています。
つまり会社の無理難題にも「押忍!」と言って従順に対応出来る使い勝手の良い人材を
求めているということでしょうか。
また、某運動生理学研究者曰く「パワハラ指導は短期決戦には有効」とのことです。
つまり中学・高校の三年間(実質二年)なら学校の期待に応えられるのかもしれません。
反面、長期化すると効果は激減する様です。
折角就職したのに三年程で転職する社員が少なくないと聞きますが
そんなことも関係しているのかもしれません。
いずれにせよスポーツ門外漢の私は次のように考えます。
①「熱心な指導」をする人間を任命したり重用したりしない事。
➁ 傷害事件に該当する事案については速やかに警察に通報すること。
(教育現場は治外法権等と勘違いして図に乗らない様に)
学校スポーツの現場は各種ハラスメントが問題視される世の流れから大きく遅れていると思われます。
いずれにせよパワハラ無しできちんと好成績を残せる指導者が増えて多数派になる事を願うばかりです。


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