NHKTV「クローズアップ現代」(2026年4月27日放送)でボクシング選手の過度なスパークリングや水抜きで試合後に脳出血を起こし、死亡したり重篤な障害が発生した例を紹介していた。
行き過ぎた科学的トレーニングに警鐘を鳴らしており注目に値する番組だった。
そこで、全くの素人だが私見を述べ御笑覧に供したいと思う。
私は若い頃からの古武術好きで、自分ではやらないくせに演武の美しさに魅せられてきた。
とは言え武術はいわば「いかに自分が傷つかずに相手を速やかに殺すか」の技術であり、其の精華が「型」に凝縮されていると言う。
その流派の開祖が命を懸けて到達した境地は型稽古によってのみ習得できるとも言われ、高段者のそれは神々しくさえある。
数十年前に某武術雑誌で中国武術的にボクシングのトレーニングを行う人が紹介されており、当時は「へ~酔狂な」と思った程度だったが今なら「大いにありだ」と思う。
2026年5月2日東京ドームで行われた世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチで統一王者の井上尚弥が元世界バンタム級2団体統一チャンピオンの中谷潤人に判定勝ちした。
試合翌日3日の井上尚弥のインタビューの記事が目を引いた。(東京新聞5月4日)
「・・・中谷潤人との高度な技術戦を『お互いが打っても当たらない空間を楽しんでいた。笑顔が自然に出た』と晴れやかに振り返った。」
確かに試合中に二人が笑顔を向けあう画像をTVで見た。
不思議な映像だった。
そして気が付いた。
これこそ達人同士の試合というものだったのではなかったか。
江戸時代の剣術の流派「無住心剣流」(開祖は針ヶ谷夕雲)の極意に「相抜け(あいぬけ)」と言う境地があり「互いに技を繰り出しながらも無傷のまま分かれる」状態だという。
井上尚弥選手は中谷潤人選手の左目を負傷させた場面でも「このままたたきのめそうという気持ちが100%ではなかった。ちょっと複雑な、初めての感情だった」と語っている。
ひょっとしたら相抜けの境地にお互い達して「お主出来るな」と笑顔が出たのではないか。
さて、私見である。
ボクシングはこの試合をお手本に「型武術」にシフトしたらどうか?
つまり「ど突き合い」ではなく一方的にパンチを当てるがこちらは打たれない「型」の稽古から入り、後に「乱取り」に入るパターンである。
具体的にはドクターストップがかかったり試合後顔が腫れ上がったり壮絶で危険なスポーツというイメージを払拭したい。
いずれにせよ今後ともボクシングによる死亡や高度障害が減少していくことを強く願っている今日この頃である。
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諦めずにぜひ一度、ご相談下さい。