出稼ぎ時代到来か?

弘前出身の私には「出稼ぎ」という言葉には妙にノスタルジーを覚えます。
深い雪に覆われる津軽地方では冬季の農作業が出来ず、
出稼ぎ者が多かったのです。
家計を支えるため致し方無かったのだと思います。
先日、NHKTVの「クローズアップ現代」を見ました。
いま若者がワーキングホリデーを利用して海外で働く例が
増えていると報じていました。
率直な印象は「出稼ぎやなあ~」でした。
しかし画面上の若者は(サラリーマンや教職を辞めるなど)
追い詰められてとか食い詰めてやむなくという印象が無かったのが
目を引きました。
そして何より楽しそうでした。
仕事はブルーベリー農家の収穫の手伝いで、
獲った籠数による歩合給のようでした。
午前中に仕事を終えてあとは勉強したり、
趣味を楽しんだりとの説明がありました。
日本で、いわゆる「いい仕事」に就いていた人も
「あの頃は忙しすぎて自分の時間が無かった。
何の為に生きているのか分からなくなっていた」
という趣旨の事を述べていました。
「こんなにすぐお金が貯まって嬉しい」と言っている人もいました。
ここまで見て私は昭和40~50年代の日本を思い出しました。
経済も給料も右肩上がりが当たり前、銀行や郵便局の預金利子も高く
定期性のものは10年預けると預金額が2倍になるものもありました。
だからと言って皆が過労死レベルで働いた訳でもなかったと思います。
若い人が「生まれてからずっと景気が悪いので『好景気』がどんなものか分からない」
と言うのを聞くと、私は「そうなのか!」と慨嘆するのみでしたが
この番組で膝を打ちました。「これだよ!この感じだよ!」と・・・。
以前に当コラムで「就活に翻弄されるな。若者よ起業しよう」等と訴えましたが、
労働力を安く搾取され続ける日本を飛び出して海外で楽しく人生を切り拓く道も
有力な選択肢になって来たのを嬉しく思います。
更に言えば、小泉内閣時代に日本人の給料を引き下げるために振りかざした
「同一労働同一賃金」を今こそ給料アップのために実行してもらいたい。
(ユニクロ等一部の企業で始まっていますが)
しかし、日本全体右肩上がりはまだ先の話でしょう。
それまでは出稼ぎの波はしばらく続くかもしれません。

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