年が明けてもコロナ禍が収まる気配はありません。 それに関連してオリンピック開催の是非についての論議が 喧しくなっています。 私、門外漢の素人ながらどの論も隔靴搔痒、ピンと来ないので 陳腐な私論を述べてみます。 先ずは一昨年のマラソン会場変更の経緯を思い出して頂きたい。 私、あの時ほど吃驚したことはありません。 急に東京から札幌に会場変更の報道があったと思ったら、 IOCのバッハ会長が「決定事項だ」と言いに来日しました。 「日本国も東京都もJOCにも意見は聞くつもりは無い。もうIOCで決めたことで変更は有り得ない」と申し渡しに来たのでした。 私はその時目から鱗が落ちる思いがしました。 「そうかオリンピックの全ての決定権や権限が有るのはIOCだけなのか」 と生まれて初めて知った次第です。 開催国や開催国のオリンピック委員会、開催都市には権限がないというのは 驚きでもあり些かショックでもありました。 私のその知見からすると今回の議論の帰結は自ずから明らかでありましょう。 IOCにおいて「開催」か「中止」「延期」等を決定し バッハ会長がそれを表明し、開催国がそれを承って粛々と そのようにすればいいだけの話ではないでしょうか。 マラソン会場変更の件、思い出してください。 恰も決定権が日本にあるかのような議論はもう止めましょう。 ボールはIOCにあります。 この件の取材はぜひIOCに行なって欲しいと思います。 私もIOCの本音が知りたい所です。(門外漢のたわごと多謝)