「つぶしがきく」について

2月雑記

辞書を引くと「潰しが効く」と表記されています。

地金を鋳溶かすと他に転用できることから、転職しても有能な事、

またはそのような人をさすようです。

この頃聞かない表現ですが、私自身子供心に強く印象に残った言葉でした。

何となくそのように生きたいと思ったのでしょう。

さて、このコラムで度々書いてきた「時代の変わり目」です。

このような時には明治維新で武士が消滅したように必ず消えざるを得ない

集団や産業が出てきます。

今消えるものは私見では「サラリーマン」でしょう。

植木等が「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ~」と歌った

あのイメージはもう戻ってこないと思うのです。

いい大学を出ていい会社に入り、大過なく勤め上げれば退職金と

年金で悠悠自適の第二の人生・・・などというのはもう夢物語になりました。

「あんな大会社が・・!?」という所が倒産したり、

杜撰な経営実態が明らかになったりするのは日常茶飯事の時代です。

「花のサラリーマン」時代の意識は「寄らば大樹の陰」で会社頼りでしたが、

今は逆です。聞くところでは面接で

「あなたは当社にどんな貢献が出来ますか?」と質問する会社があるとか・・・。

会社の方が優秀な人材に助けて貰おうというわけです。

そして昔と同じ看板を掛けていても実態は多かれ少なかれブラック企業化しており

使い捨てにされるのです。

電通が女子社員を使いつぶしたのは氷山の一角でしょう。

もう会社が社員を育てたり、ある意味人生をサポートする余力はないと

思って良いでしょう。進学の目的が「良い会社に入る」ということならば

一考の余地があるのではないでしょうか。

根っ子の腐った会社を助けるために死ぬまで奉仕することはないのです。

そう考えると、「会社」なるものも消えていく運命なのかもしれません。

どうか若い人たちにはこの困難な時代を逞しく生き抜いてほしいのです。

そのためには潰しが効く能力が必要だと思うのです。

これは教育の問題でもあります。難関校に入る実力も必要でしょうが、

稼ぐ力はもっと重要と考えています。

時代が変わっても自分の才覚で飯が食え家族共々人並みの生活が出来る・・・

そんな人を育てる教育がこの国に早く行なわれるよう熱望しているのです。

 

茨城県ひたちなか市のマッサージ・鍼灸治療 奈良操体療院

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膝や関節の痛み、顎関節症・ムチウチ症・弾発指(バネ指)・腰痛

神経痛・リウマチ・頚腕症候群・五十肩・頚椎捻挫後遺症・運動器疾患

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諦めずにぜひ一度、ご相談下さい。