「知るは喜びなり」と元NHKアナウンサーの鈴木健二氏が言っていました。
私もそう思います。インターネットの普及、発展のお陰で今は非常に良い時代です。
何か疑問に思ったら手軽に解答が得られて本当に便利です。
しかし今一つ物足りない。
更に「それはなぜ?」「どうしてそうなってるの?」などと
質問を深めていきたいのです。
その為には人との会話が必要だと思うのです。
夢想していることがあります。
天下の(その道の)碩学と一対一で教えを請いたいという願いです。
色んな分野の第一人者に日頃の疑問を氷解していただきたい。
そう思うことが多々あります。そんな時代なのかもしれません。
腑に落ちない事が多すぎます。
例えば古すぎる話ですが、細川内閣の時、凶作でタイからコメを
緊急輸入した事がありました。
ご記憶の方も多いと思いますが、私が疑問に思うのはその前年までTVで
「備蓄米が倉庫に古米・古古米・古古古米までギッシリ積みあがっています」
と言いその映像まで放映していたのに、凶作となった途端に
「備蓄米はありません倉庫は空です」と空っぽの倉庫の映像が流されたのには
唖然としました。あの古米・古古米・古古古米は一夜にして消滅してしまった
のでしょうか?寡聞にして未だにこの種明かしはされていないようです。
面妖な話だと思います。ご存知の方に教えて頂きたいことの一つです。
近頃の「就職状況が良い」という報道も腑に落ちない第一です。
訳知り顔に「景気が良いからだよ。(そんなこともわかんないの?)」
という人もいますが世の中好景気に浮かれている実感は無いのではないでしょうか。
(実感していないのは私だけかもしれませんが・・・)
この話で最も割り切れないのは「就職氷河期」に100社200社受けて内定を
もらえず自殺した学生がいたと報道されたことです。
面接で意地の悪い質問をされたり、
「君にスキルが無いから(内定がもらえないんだ)」
など当の学生に非があると言われ続けた末のこととも伝えられています。
ならば好調の今、ニコニコ入社式に臨んだ学生は嫌味な面接に耐え抜いた
「スキルのある有能な即戦力となる人材」なのでしょうか?
景気が良かったから、悪かったからで訳知り顔が出来ない困った性分です。
昔懐かしい「地下鉄漫才」のように「考えたら夜も眠れない」
ほどではありませんが。