「養生ということ」

11月雑記

「養生」(ようじょう)という言葉は建築関係では

今でも使われているようですが、一般の会話では死語に

なっているのかも知れません。

以前は、病人に「焦らずゆっくり養生しなさいよ」

と言ったりしたものですがこの頃はあまり聞かないような気がします。

「医者の不養生」(いしゃのぶようじょう)などという言葉もありました。

これは「紺屋の白袴」(こうやのしらばかま)と同じ様に

「専門家なのに自分の面倒も見られないのか」という意味で言われたり、

「我が身を顧みずに人のために働く姿」を言っているとも言われています。

さて、養生です。私たちの身体は死ぬまで生命を運ぶ乗り物であり、

生きるとは一生これに依存する事に他なりません。

一流のスポーツ選手や職人は道具を吟味し手入れを欠かさないと

聞いたことがあります。

それが試合の結果や仕上がりを大きく左右すると知っているからでしょう。

自分自身をその様にしたら人生をより良く生きられるのではないでしょうか。

医療機関での「お大事に」の言葉にも「養生して下さい」

の願いが込められていると思うのです。

20年ほど前の事です。台湾出身の方に話を聞きました。

「台湾では市場で漢方薬の材料を買い、煎じて飲みながら

毎日屋上に上がって気功をやっていた。

病気一つしたことはなく周りの人たちには鉄人と言われていた。

しかし日本に来てからは漢方材料は買えないし、

周りへの気兼ねもあって気功も出来なくなって

「めっきり身体が弱くなってしまった。」と嘆いていました。

ご本人にはお気の毒ですが、このエピソードには日々手入れし

磨き続けるという養生の要諦が示されていると思うのです。

どうぞ皆様の人生が養生によってより一層輝きを

増しますように願っております。

 

茨城県ひたちなか市のマッサージ・鍼灸治療 奈良操体療院

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諦めずにぜひ一度、ご相談下さい。